著者は高卒後3年間引きこもり、海外ひとり旅を経て、週2だけ働く隠居生活に入り、それをこの上なく楽しんでいる。
年収は90万円という低所得にもかからわず、幸せに生きていけるという見本を示している。
「普通の人がする進学や就職って、本当にしないといけないものなのでしょうか?」
将来やりたいことも特にないという著者。
普通の人だと、親から口うるさく言われ、周りの友達と比べてなんとかしなきゃと思い、焦りばかりがつのっていく。
ある程度競争しながらお金を稼ぐようになっても、周りに合わせ流行に乗ろうとすると、いくらでもお金を搾り取られていく社会。
独りになって自分の内側を見つめていくと、自分は本当は何が好きなのか、どういう暮らしが幸せと思うのかわかってくる。
自分の軸をもっていれば、外野がなんと言おうと気にならなくなるし、無駄なものをとことん排除していけば、年収100万円以下でも暮らしていけるのだ。
著者は孤独が苦にならないので、人付き合いにかかる費用もほとんどかからない。
趣味は読書と散歩。
図書館は巨大な自分の本棚だ、こんなにありがたいことなはいと感激し、散歩は、様々な季節の移り変わりや、発見があって、自然の中を歩くって本100冊くらいのすごい情報量!とこれまた感激している。
一人でいることが苦にならない人ならば、著者の清貧な暮らしも参考になると思う。
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