かつての日本を代表する文豪達、芥川龍之介、太宰治、中原中也、宮沢健治、谷崎潤一郎、川端康成、坂口安吾、夏目漱石、泉鏡花、室生犀星、志賀直哉、江戸川乱歩などが、天国にて再会、交流するという漫画。
かなりふざけた内容ではあるけれど、作家達の性格が垣間見れて、「文豪の小説って難しそう」という垣根を越え「読んでみようかな」と思わせられるだろう。
そして誇張はされているが、文豪たちも、私と同じくキレやすかったり、人間関係を築くのが下手だったり、酒やタバコや薬に浸っていたりと、かなり人間臭い。
太宰治はここでも相変わらず病み、芥川龍之介はぼんやりとした不安をかかえている。
志賀直哉がスポーツ万能だったなんて全く知らなかった。
棒高跳びは軽く3メートルは跳び、当時の世界記録に迫ったとか、水泳では軽々と飛び込み宙返りもしたそうだ。
天は二物を与えたんだなあ。
文豪達の「恥かしい手紙」の内容も暴露されており、
歴史に名を残す文豪はみな黒歴史だらけである。
文豪の小説が読みたくなってきたのは言うまでもないが、特に、日本に本格的な推理小説ジャンルを打ち立てた、江戸川乱歩の推理小説が読みたくてたまらなくなった。
芥川龍之介が、かつて推理小説で身を立てようとしていたとか、文豪になるまでには、いろいろ紆余曲折があったんだなあ。面白かったわ。
文豪失格〜文豪、同人マーケットに出る!?編〜 (RuelleCOMICS) [ 千船翔子 ]