NHKで放送されていた番組が本になっていた。
私の大好きな臨死体験についての本である。
臨死体験をした人の証言
「体験したことのない人は、証明しろと言います。ただ、あるんです。それだけです。信じなくてもいいですが、そのうち経験しますよ。」
死後の世界を無理して信じる必要もないと思う。なぜなら、今はこの世に生きているのだから、あの世のことばかり考えているのも、もったいないと思うので。そんなに頑張って知ろうとしなくても、そのうち死んだら必ず分かるのだから。
生まれ変わりや臨死体験についての仮設
「人がふつうに生きている状態では“意識”は脳の中に納まっています。しかし、心臓が止まると、意識は宇宙に拡散します。患者が蘇生した場合、それは体の中に戻り、臨死体験をしたと言うでしょう。しかし、患者が蘇生しなければ、その情報は宇宙の中にあり続けるか、別の生命体と結びついて、生まれ変わるのかもしれません。証明できてはいませんが、ありえるメカニズムだと思います。私たちはみんな宇宙を通じてつながっていると考えられるのです」
いわゆる「千の風になって」になって、分子が散り散りになって、また別の生命体と結びつくということもありえる。
「質量保存の法則」によると、物質は消失したり、新たに発生することはないのだから、魂というものが、消滅することもあり得ないのではないか。
原子や分子が形を変えて結びつくように、魂も形を変えて生き続けるのだと私は考える。
臨死体験し、命が助かった一方で、ホームシックにかかる人の例もあった。
あちらで、12歳の時に死に別れた父に会っていたからだという。
自分の庭を美しい花畑にしている女性は、「あちらの世界で見た花畑を再現したいのだけど、この世にない色彩や、表現しきれないものがあって、どうしても無理ね」と言って笑っていた。
一体どんなに綺麗なんだろう。
現代科学の最前線では、宇宙の物質のうち私たちが理解できているのはたった4%だけだという衝撃的な事実を受け入れざるをえなくなっている。残りの96%は“ダークマター”や“ダークエネルギー”と呼ばれ、その正体を解明しようと科学者たちが件名に研究を続けているところだ。
「宇宙では、私たちが知るよりはるかに多くのことが起きています。この惑星に住むすべての人は、自らの無知について、謙虚になるべきなのかもしれません」
臨死体験については、「こんなのありえない」とか、「だったら証明してみせろ」と言う人もいるが、今の科学ではまだ証明しきれないだけで、ないと言い切ることはできない。
一概にないと断言するよりも、「自らの無知について謙虚に」なるべきだ。
もしかしたら、これから徐々に解明されていくかもしれないではないか。
※青文字は、本からの引用