『カインの傲慢』中山七里

肝臓を半分えぐり取られた10代の少年の死体が相次いで発見される。貧困が生み出した臓器移植ビジネス。殺された少年たちの無念を晴らそうと警察は関係者を逮捕するが、ラストで打ちのめされる。臓器を提供する者は、多額の報酬を得ている。臓器が欲しい者は、相応の対価を払っている。執刀する医師は技術が向上し、患者に貢献できる。誰にとっても利益でしかなのに、それを撤廃してしまったために、みなが苦しむことになる。そして助かるはずの命も助からなくなることに気付き、絶望に突き落とされる主人公。

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