臓器だけをごっそり切り取られている死体が次々と発見される。
犠牲者に共通するのは、臓器移植。
突然の事故で脳死と判断されたのは健康な20代男性。
彼はドナーカードを持っており、渋る両親を説得して臓器移植を承諾してもらう。
肺、腎臓、肝臓、心臓、それぞれの臓器が、別々の人間に移植されていく。
ドナーの母親が息子は臓器となって生きている」と信じ、臓器を移植した人物に会いに行くシーンがあり(実際は極秘なのでできない)、その人物もなぜか懐かしい気持ちになり、言葉を交わす。
母親はその人物の心臓の音を聴き、「生きているのね・・・良かったねえ。良かったねえ・・・」と。
心臓だけになった息子に会いに行く母親だが、生きていることに安堵する。
その気持ちも分かる気がする。
刑事犬養隼人シリーズ第一弾。
6冊まで出ているので順番に読んでいこうかな。
リンク