『家事か地獄か』稲垣えみ子

電気代が月200円というシンプルライフを送っている方の本。

ふきん一枚で全てをふけばいい。道具が多くなると面倒になる。

便利なものが次々売り出される世の中なのに家事の負担がちっとも減らない

反対に、掃除機や洗濯機を手放して、かえって掃除が楽になったそうだ。

生ごみはたい肥にして野菜を作りそれを食べて循環してるので生ごみが出ない。

体や手や頭は使わないと衰える。 便利なものは、かえって認知症を推し進めていると気づく。

修道院には100歳を超えても頭が冴えわたっている修道女がたくさんいる。脳にはしっかりアルツハイアーの病変があるのに、現実には認知症を発症していない。集団の中で、自分のできることは行いながら環境の変化の少ないシンプルな暮らしをしていれば生活に支障はきたさない。

デイサービスに通うようになった父親が、「すごく良くしてくれるけど、主体性がない。向こうが何でも用意してくれるので、ありがたいけど、生きてる意味が分からない」という。

年老いて、生きてる意味が分からなくなる。

それを救ってくれるのが、家事である!と著者は気づく。

死ぬまで自分で自分の面倒をみる。

この楽しみのタネは生きている限り続く。

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