『三千円の使いかた』原田ひ香

お金に関するハウツー本かと思いきや、お金に絡む出来事が、主人公の自分、姉、母、祖母のそれぞれの視点で描かれた物語風になっていた。

以下、私がチェックした部分を青文字で抜き出してみる。

人は買い物をしなくても、お金を動かしているだけで、その十分の一くらいの高揚感はあるのだ、ということを知った。ゲーム的な感覚もあったのかもしれない。

これは、祖母が年金を金利のいい銀行に移してお金を増やそうとしている場面。
40万円もするマッサージチェアを3年かけて、金利だけで買った。

私は介護の問題で、貧困の連鎖が起きるようなことはあってはならないと思っているんです。
子どもは親の介護を行う義務がありますが、それは経済的余裕のある範囲内で行えばいいというのが法律の解釈です。本当に介護でお金に困ったら、親を世帯分離して、親世帯が生活保護を受け取ることもできます。

これは母親に相談されたファイナンシャルプランナーの答え。
これを知らないばっかりに、介護の余裕のない世帯までが共倒れになることもあるだろう。
大事なのでメモった。

母親は、近々結婚しそうな娘の結婚費用についても相談している。
それに対しては、娘は娘の問題として切り離すように指導している。
それを聞いて、ホッとする母親。
介護にしても、世帯分離して切り離す方法があること、娘の結婚費用にしても、娘の問題だと切り離す考え方。
食費に関しては、たまには惣菜も利用していい。何を買っても外食するよりましだという。

お金をもらうようになってからじゃないと学べないことがたくさんあるって言われてたんですが、本当にそうですね。

資格を取ってからでないと仕事に就けないことも多いけれど、それ以上に、仕事をしながらより多くのことを学べるだろう。経験も一緒に。

会社は給料、仕事内容、人間関係、この三つのうちどれか一つでも良ければ続けられるけど、全部がダメなら精神が壊れるからやめた方がいい。

三つとも当てはまらない会社は、いる意味がない。お金のためと思って働いていても精神を病んでしまう。二つは欲しいところだと思った。

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