去年映画化された『犬部!』
十和田の獣医学部の学生たちが、行き場のない犬や猫を保護する活動をするお話で、10年前に書籍化されたものが映画化された。
私は6年ほど前に一度読んでいたので、この映画を観に行った。
書籍と映画は若干内容が変えられているが、俳優の林遣都や中川大志など、とてもいい演技をしていたので、あとから発売されたBlu-rayも購入した。
飼い主が身勝手に捨てていった犬や猫を、犬部のメンバーが引き取って、新しく飼い主になってくれる人を探したりするのだが、犬や猫にも一匹一匹違った個性があって、それを理解してくれる飼い主を探したりと、一筋縄ではいかない。
しかも、獣医学生の勉強は厳しく、授業や試験を受けながらの活動なので、学生の部活の一環にしてはかなり厳しく、大学だけにとどまらず、周囲の市民たちとの協力など、社会的な影響力も大きい。
飼い主に捨てられた犬や猫は、心と体に大きな傷を持っている。大きな音に怯えるとか、噛み癖があるとかは、過去にどんな恐怖を受けたのか、人間は想像するしかない。
ただ可愛がればいいというわけではないく、やってはいけないこと、こうすれば安心することなど、物言わぬ動物の気持ちを理解しなければならない。
もしかして、これは人間でも一緒なのかなと思ったりもした。
この人には、こういう言い方をしてはいけないとか、こういう冗談は言ってはいけないとか、動物の飼い方に繋がるものを人間にも感じてしまった。
映画も良かったが、書籍は一匹一匹の動物たちの性格がより詳しく書いてあるので、とても面白かった。