『きみの膵臓をたべたい』住野よる

まず、主人公の男子高校生が、友達がいなくて根暗で本好きってところが共感できる(そこか?!)

その主人公と対照的な、明るくて友達たくさんいてユーモラスな女子高生。

お互い、正反対であるがゆえに、気になる存在。

女子の方が膵臓を患っていて余命一年という設定なのだが、だからといってて、ありきたりなお涙頂戴の病気で死ぬ恋愛ものでなくで良かった。そんな陳腐なものではない。

このタイトルに衝撃受けるけど、読んでいると、このタイトルでなければいけないような気までしてくる。

なにより会話がユーモアに満ちているので、病気でジメジメした感がない。

本の感想は、ネタバレに気を付けなければいけないので、あまり踏み込んで書けないが、病気ものの小説としては、新鮮で、読後感が良かった。

実写版やアニメもあるので、二重、三重に楽しめるんじゃないかな。

私は小説から入る派なんだけど、映画だと、本の細かい描写まで表現されてるかどうか?と思ってしまうからだ。

でも逆に、実写版なら演技力や、アニメなら声の感じなどで、小説よりも情報が入る部分もあるだろうから、本と、実写版と、アニメと、みんな見比べてみるのもいいかもしれない。


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