アナザーストーリーズ 運命の分岐点「アポロ13号の奇跡」

アナザーストーリーズ 運命の分岐点「アポロ13号の奇跡」を観た。
打ち上げが13時13分、その3日後の4月13日に酸素タンクが爆発。
このまま反転して地球に引き返すルートをとるか、月の裏側をぐるりと回る月周回ルートを取るか決断が迫られるが、すでに月に近すぎており、月の引力が強くてそれを振り切るだけのパワーが残されていなかったので、月の裏側を回る月周回ルートをとる。
すでに軌道から外れてしまったアポロ13号を軌道に乗せるための緻密な計算が必要になってくる。それを成し遂げたのが管制室唯一の26歳の女性スタッフだった。コンピューターを使い、正確な軌道を割り出すスペシャリストだった。
月の引力を利用したスイングバイと、計算し尽した時間のエンジン噴射によって、軌道に乗せる。
司令船から月着陸船(アクエリアス)に宇宙飛行士を非難させ時間をかせぐ。
月着陸船(アクエリアス)を知り尽くしたエンジニア達が提供する情報。
エンジン噴射は20秒まで大丈夫であり、エンジン内部の断熱シールドの限界は4分間。
これらの情報交換により、エンジン噴射を何度もしながら軌道に乗せたり、加速させたりをしていく
そんな中、電力不足の問題に突き当たる。
電力の残りはあち2日間、でも地球まで最低4日かかる。
エンジン噴射で加速させると同時に、電力節約のため、そこで命綱であるナビゲーションシステムまで切ってしまう。
更に、二酸化炭素の循環がうまくいかなくなり、宇宙飛行士たちの窒息の危機が。
司令船にある二酸化炭素のフィルターをアクエリアスに持ってこようとも、形が合わずに使えない。
そこで、宇宙服にある穴からフィルターへホースをつなぐと、徐々に二酸化炭素の濃度が下がっていき、窒息の危機から脱出。
最後の砦は、大気圏への突入だ。
深い角度で侵入すれば地球に落下して燃え尽きてしまう。
逆に角度が浅いと、大気圏にはじかれ宇宙の彼方へ消えてしまう。
許される最大の角度は2.4度だった。
一切の通信を切り、数十秒の沈黙の中、無事に大気圏を突破してパラシュートにより落下してきたアポロ13号の姿が現れる。
NASAの表だった人達だけの力だけでなく、名もなき2万人ものエンジニア達の力があったこと。
役に立つか分からない実験結果を残してあったことによって、貴重な情報をNASAに提供できたこと。
世の中に取るに足らない仕事は一つもないこと。
「成功した失敗」と呼ばれたアポロ13号
月面着陸はできなかったが、まさかの月の裏側を回って奇跡の生還を遂げた。
アポロ13号という不吉な数字に、「科学前世の時代、古い迷信を恐れる必要はない」と、試すかのように、敢えて13時13分に打ち上げ、奇しくも3日後の4月13日に事故発生したということは、科学万能主義の驕りに警鐘を鳴らしたのではないかとも思える。


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