1月14日の『西郷どん』
百姓が重い年貢を払えず、借金のカタに娘を取られそうになり、吉之助(後の西郷隆盛)が、必死で娘を奪い返したものの、またきた借金取りが来て、とうとう娘を連れ去られてしまう。
娘は、これで両親と弟が楽に暮らせるならと、自ら納得して売られていく。
この場面で、二つのことが私の頭の中をよぎった。
一つ目は、家族のために、できること限界ギリギリまでしようとする幼い少女に感動し、私も娘二人が大学生なので、必死で働いているけれど、ここまでの覚悟はないなあ。もっと頑張れるなと。
二つ目は、ここまで自分を犠牲にできる少女は、今の時代にはいないだろうと思ったこと。
でも、けっして今の子がダメだとか、そうは思っていない。
こういう自己犠牲はできないかもしれないが、現代っ子はとてもしっかりしていると感じている。
アルバイトに来ている高校生や大学生たちを見ても、かつての自分と比べたら、素晴らしすぎるくらいだ。
たまたまバイトに来ている学生がそうなのかもしれないが、まずキレることがない。大声も出さない。泣くこともない。怒ることもない。なんてしっかりしているんだろうと本気で感心している。
話は西郷どんとは、かけ離れてしまったが、私の頭の中はいつもそうなので、この少女のように、また頑張ろうと思った。
でも、あの少女は、一体どうなってしまうんだろうかと思ったら切なくなった。
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