『ユダヤ人大富豪の教え』 本田健

20歳の日本人青年が、ユダヤ人の老人に教えを請う形でつづられている本。
私が「ここだ!」と思った部分を、抜き出してみる。

金持ちは、お金と何かを交換するとき、必ずその価値以上のものかどうかを見る。

たとえば、金持ちは、ある絵画がいくら高くても、評価額より安ければそれを買う。
逆にいくら五ドルでも、それに値しないと思えば絶対にお金を払わない。
お金に縁のない人は、自分の見えのために、五ドルくらいはいいやと思ってしまう。
この毎日の差が何十年もすると大きくなる。

この「毎日の差の積み重ね」って、本当に大きくなるんだよ。
私の友達で、お金持ちの人がいるんだけど、見かけは全くそう見えない。
そして、ランチに行っても、しっかりお店のクーポンやポイントカードを出すほどに徹底している。
私が、「え~そこまでするの?」と言うと、彼女は、「お金を貯めるためには、小金をバカにしちゃいけないんだよ」と静かに、しかし、はっきりと言ったのだった。

お金をゴミと交換し続ければ、人生が終わる時に手元に何も残らないのは当たり前の話ではないかね。小学生でもわかることだ。

だから、金持ちになっていく人間は、新車を買わない。新車はお金のIQの低い浪費家に買ってもらい、いちばん価値の下がるところだけを払ってもらう。
そうやって、いちばん費用対効果が高い三年ぐらいの中古車を買う。

その彼女に、スーパーでバッタリ会った時に、驚いたことがあった。

なぜなら、古びたキティちゃんの手袋をはめていたのだから。
間違いなく、娘さんが小学生の時の手袋である。
何度でもいうが、彼女の家はお金持ちである。
娘のもので捨てるにしのびないのもあるだろうが、自分は新しいのを買わないで、娘の手袋をはめて外出までしている。
まあ外出先がスーパーなので、それでも問題はないわけだが。
それを見て私は、心を改め、娘が小学生の時に履いていたオレンジ色のちょっと子供っぽい長靴を履いて仕事に行った。
思い切って履いてみると、けっこうカラフルできれいなので、捨てなくてよかった~と思った。
 
「必要なもの」と「欲しいもの」の違いを知る。
お金に縁のない人は、この二つが一緒だと思っている。金持ちになる人はこの違いをよく知っている。
必要なものとは、生活をしていくうえで必要不可欠なもの。欲しいものは、無くても生きていけるものだ。
貧乏人の口癖は、「ふだん頑張っているご褒美に買っちゃおう!」
一方、金持ちの口癖は、「いまの私には必要ないな、またにしておこう」
「自分へのご褒美に」っていう言葉はよく耳にする。
それもいいんじゃないかと思っていたが、ところがどっこい大間違いだった!
金持ちはそういう甘ったるい考えはしない。
見栄のために高いものを買ったりするのは浪費家のすること。
金持ちは、必要なものを価値以上だと判断した時に買うのだ。
貧乏人、浪費家の考えでいたら、いくらお金があったとしても、無くなっていくだろう。
逆に、微々たる収入だったとしても、貯めることはできるのだ。
貯めるための工夫を楽しみとさえすることも。
※青文字は本からの引用

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